意識が遠のく。 体もだんだん沈んでく。 バシャバシャと水の揺れる音がどこかで聞こえる。 誰かが口論する声が聞こえた気がした。 何だろう、思ったけど。 私の意識はもう戻れないところまで来ていて──────そこでフッと、途切れた。 私のずるい呟きは、海に、叶うわけもなく消えていく。 『だれか、ぜんぶ、もとにもどして……』