私の目から出た涙は海に溶けていく。
なんで人ひとり、助けられもしないの私は。
悔しい、ばかやろう。
私は霞む視界の中にだいちゃんを映しながら、ゆっくりゆっくり目を閉じていった。
*
──────……そして、その次に目を覚ました時には。
……だいちゃんは、もういなかった。
どこにも。
溺れてから、3日目。
やっと目を覚ました私は、目を覚ましたと聞いて、きてくれたお母さんの様子がおかしいことにも気づかなくて。
『お母さん!!だいちゃんは!?』
私は焦りながらそう聞いた。
大丈夫だよって、優しく笑ってくれると思ってたのに。
別の部屋で寝てるよって、笑ってくれると思ったのに。



