頭はあんまり良くなかったけど、そこがまた面白くって。
近所の子と一緒に遊んだり、2人で遊んだりしたけど。
いつも一緒で。
──憧れてたし、友達として大好きだった。
それは、出会ってからずっと、変わらなくて。
当たり前のように、これからも、ずっとずっと。
変わらないものなのだと愚かな私は思っていた。
────でも、小4の夏。
あの日に、ぜんぶ。
──────ぜんぶの、崩れる音をきいた。
『おかーさん!だいちゃんと遊びにいってくる!』
夏休み真っ只中のあの日。
玄関から駆け出そうとすれば、お母さんにぐいっと引き止められた。