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────私の家は、海のすぐ近くにあった。
気づいた時から私はここで、お母さんと2人で暮らしていた。
優しい近所の人たちに、友達も沢山いて。
海も綺麗。
足りないものが全然ない生活に、お父さんがいないことをわざわざ問い詰めようと思ったこともなかった。
『ひーなーたーちゃーん!
あーそーぼっ!』
ほとんど毎日、笑顔で私の家に顔を覗かせてくれてた、誰よりも仲の良かった子。
───それが、だいちゃんこと、大樹君。
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