「ごめんね、今日まで。
話さないで、みんなの優しさに甘えててごめんなさい。不安にさせてごめん。
信頼できなかったんじゃなくてね、話すことが怖いだけなんだ。…青嵐とのことがあってから、トラウマで」
あは、なんて笑って言えばミッキーが眉を下げながら、
「っ、無理して話さなくてもっ…!」
咄嗟にそういった。
けど、そんなミッキーに向かって私はやんわり首を振る。
「ううん、無理してないよ。怖いけど、大丈夫。私には優しすぎるほど優しい奴らがついてるからさ。それに、話して、乗り越えたいから。───トラウマを」
本当は、口が震えそうだけど。
本当は、心臓が早鐘のように鳴っているけど。