そこに映ったオレンジの明かりは、今日の夕方に見た茜色の空にどことなく似ていた。
「………」
「……でも今日、言われちゃった。
『突き放してくれればいいのに』って言ったら。そんなことしないって、できないってさ。
──…やんなっちゃうなぁもう」
頬は涙で濡れたままだけど、私は龍騎さんの方を見て、へへっと笑った。
「みんな、また、優しく笑うの。その笑顔みてね、『あぁもう』って思った」
上手く言えない。
でもなんか、あぁもうって思った。
「胸がいっぱいになって、ぎゅって心があったかくなって、張り詰めてた何かがフッて抜けるみたいに」
過去を話すのが怖いのは、変わらない。
怖いけど、でも────なんか、大丈夫だって思った。



