真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




そこに映ったオレンジの明かりは、今日の夕方に見た茜色の空にどことなく似ていた。




「………」



「……でも今日、言われちゃった。
『突き放してくれればいいのに』って言ったら。そんなことしないって、できないってさ。


──…やんなっちゃうなぁもう」




頬は涙で濡れたままだけど、私は龍騎さんの方を見て、へへっと笑った。




「みんな、また、優しく笑うの。その笑顔みてね、『あぁもう』って思った」




上手く言えない。


でもなんか、あぁもうって思った。



「胸がいっぱいになって、ぎゅって心があったかくなって、張り詰めてた何かがフッて抜けるみたいに」




過去を話すのが怖いのは、変わらない。


怖いけど、でも────なんか、大丈夫だって思った。