言葉につまる。
歪んでた視界は、ぽたりと零れ落ちた涙のおかげでクリアになった。
でもまたすぐに、止まらなく歪む。
「日向…」
最初は、何の話をしてるんだろうって顔をしてた龍騎さんも、だんだんと分かってきたみたいで。
何を言ったらいいのか分からなそうな声を出した。
いいの、独り言だから。
こんなこと話しても困らせるだけなのは、分かってるから。
「多分ね、私、心のどこかでみんなが痺れを切らすのを待ってたっ…。早く話せよって、なんで話してくんねぇんだよって、言ってくれるのを待ってた。
みんなに突き放されなきゃ、話さずに甘え続けるつもりだったんだ多分…っ」
ぽたぽた零れた涙と、グラスから滴った結露が、沢山の水溜りを作っていく。



