「でもそうやって。話さなくていいって言ってくれるみんなに、甘えてた。
私がそのことを……過去を話さなかったのはみんなを信頼できてないんじゃなくて、心を許してないんじゃなくて。
ただ過去を話すことが“トラウマ”になってただけ。
──でも、理由が何だったとしても私は、みんなのことを不安にさせて。
…傷つけた」
今日のみんなの顔を思い出して、胸がきゅっと痛くなる。
痛いなぁ。
わかってたつもりだったのになぁ。
みんなを傷つけてるってちゃんと自覚してるつもりだったのに。
本当はちゃんと分かっていなかったのかもしれない。
彼らの傷ついた顔を目の当たりにして、初めて涙が出るくらい申し訳なくなった。
思い出して、私の目の前にあったメロンソーダが、ゆらり、歪む。
「なのにね、傷ついてるのにね、それでもみんな────バカみたいに優しく甘やかすの。笑うの。
困っちゃうよね。困っちゃってさ。…もうっ、自分が、ほんとに最低だなっ、て…」



