コトリ、目の前に置かれたグラス。
ありがとうと小さく呟いた。
頬杖をついて、メロンソーダの気が抜けちゃうことなんて気にしないで、シュワシュワとなるメロンソーダをただ見つめる。
きれい。
ビー玉に閉じこめたい。
なんとなくそんなことを思う。
目に移る、鮮やかでいてすこし不気味な黄緑は、私の固まった気持ちを余計に強くした。
「…龍騎さん、今から話すのは独り言なんだけどね。聞いてても聞いてなくてもいいからね」
「おう」
「…みんなに、いつか話そうって思ってたんだよ、全部。───でも、“いつか”なんて思ってたってね、そんなのこなかった…」
わかってたんだよ、本当は。
いつか、なんて自分で動こうとしない限り来ないこと。
でも、“いつか話すからごめん”そう心の中で呟いて、自分の中の罪悪感を消してた。



