真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




「フッ…おー、送ってくわ」




私の目元に気づいたような、茜の微かな笑い声を無視して私は外に歩き出す。




みんなの声に、「ばいばいっ!!」と強めに返しながら私は早足に外に出た。




茜がバイクを取りに行ってる間に、息を深く吸い込む。





私の心の中で、何かが弾けて溶けて──────固まった。




少し離れたところで、茜がバイクのエンジンをかける音がする。



固まった気持ちが、揺らがないように。


私はもう一度深呼吸した。



上を向いて、目を閉じて、深く深く。






───私も進めるかな。前に。




……進めるよね。前に。






吐いた息。開いた目。



──もう、気持ちは揺るがせない。




「おい日向、乗れ」


「…はーい」


茜の声に返事をする。



心の中、決意を固くして。


ちょびっと滲む視界いっぱいに、茜色の空を映して。