「何これどうしよう!?とりあえずぞうきん!?ば、バケツ?よ、妖怪!?…俺の友達、出てこいウェットティッシュ!!」
ぎゃあぎゃあ騒いでいるわたしの声で、こっちに目線を移した周りの奴らが「ひぃちゃんなにしてんのぉぉ!?てかそれ最近流行りの!俺もゲームしてる!!あとで通信しよーぜええ」と同じく騒ぎ始める。
え、通信!?したいしたい!!
じゃなくて、うわぁぁ!?どうしよう!!
そんな風にもたもたあわあわしている私達を置いて、朝陽さんが目にも止まらぬ速さで動きはじめた。
私にウェットティッシュを渡したと思ったら、床にできたシミのところを雑巾で拭いて。
いつの間に雑巾を置きに行ったのか、私が手を拭き終わった時には朝陽さんはソファーに座っていた。
「…ご、ごめん朝陽さん」
「ったく、気をつけろよ?」