いつの間にか、荒れてた頭の中も心の中もさっきより落ち着いていて。
「茜、助けにきてくれてありがとう」
前にも似たようなこと言ったなぁなんて思いながら、私はそう呟いた。
茜には聞こえてたみたいで、小さく「…おう」なんて返事が返ってきた。
「じゃ、戻るぞ倉庫」
そう言って歩き出した、いつでも私を助けてくれる彼の背中を私はじっと見つめる。
テレパシーでも送るみたいに、じっとじっと見つめて。
私も彼の背中を追いかけて、歩き出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…