真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】





「うっ、なんでよっ…ばかぁ」




なんでもバレてるみたいで、悔しくて。


涙が止まらない目で、力のこもらない目で茜を睨む。


強い力で私を支えてくれてる茜の胸を、ぽかぽか殴る。




「おめぇだ、ばかは」



「なんでいつでも、助けてくれるの。……なんでこういう時だけ、優しく笑ってんの。……ズルイよ茜は」



「お前、優しくしたらすぐ泣くもんな」




ほら、今もだろなんて言って私の目元をぐいっと拭ってきた茜に、私の心臓はぎゅっと痛くなった。




なんで、いつでもいるの。

なんで、優しく笑うの。



そうやって、優しく笑うから。


意地の悪そうな顔で、でも優しく笑うから。


助けてほしい時に、いつでもいるから。


“大丈夫か”なんて聞かないけど、優しく頭をぽんぽんって叩くから。