真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】

何で止まってくれないの。



頭の中で音楽が流れて、止まらない時みたいに。


言われたことを思い出しては頭に流れて、止まらない。



過去の記憶から抜け出したくて、白龍に出会ってから言われたことを必死に思い出して見ようとするけど、何も浮かばない。



「やだぁ……」



男を蹴り続けていた足の力も次第になくなっていく。




「ぅぅ、あ、」



嗚咽が漏れる。


これなら、過去を夢に見る方がまだよかった。



助けてほしい、抜け出せないの。




「助けて………」




膝の力が抜けて、地面に膝がつく。









────少し前。




私の手首を、誰かが力強く掴んで。


引き寄せた。