真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


…あの時から私は泣いていたのかな、なんて、べつにどうでもいいね。



そのまま歩き出そうとすると、足首をがしりと掴まれた。



粘るなぁなんて思いながら、振り払おうとしたのに次の言葉に私は動きを止めた。





「てめ、泣き真、似とか──汚ねん、だよ……!」



「きたない……?」



「ああそーだよ、やり方が汚「この“世界”にやり方が汚いとか……あるの?」──っ!」




私の口からは、ひどく冷たい声がでた。


泣き真似なんて、してないし。


それに、この“世界”──この“真っ当じゃない世界”に踏み込んだ時から、汚いなんて、卑怯なんて、通用しないのくらい分かってるでしょ?今更何いってるの?



『女に負けたのが悔しいからって、負け惜しみとか意味無いこと言うのやめればいいのに』


───本当はそう言って。


鼻で笑って、蹴飛ばしてやりたかった。