踏み入れれば、私のスニーカーと地面の擦れる音が響き渡る。
みんなの役に、立ちたいから。
──私は青嵐の戦力を少しでも減らすために、ここにきた。
でも、それだけじゃなくて。
──頭から離れない過去を、モヤモヤする心の中を、振り払いたかった。
みんなに、バレないように。
手は、極力使わない。
奥に奥に入るにつれて、不気味な音が聞こえてくるようになる。
殴る音、蹴る音、呻き声。
痛いのに、きっと彼らも負けると分かってるのに。
それでもここに居続ける理由はなんなんだろう。
そんなことを考えた時。
ガサッ…という音と共に、3人の男がニヤニヤしながら現れた。
「女の子がこんなところに一人で…」
「何の用かなぁ?」
────どれが青嵐の仲間かなんてわからないから。来る人来る人をただ蹴り飛ばしていった。



