真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


モッヒーがどこかに走っていく。


にこにこにこ、背中を見送って、見えなくなった途端に私は倉庫の出口に向かって走り出した。




すまんなモッヒー。


でも私にはやらなくちゃいけないことがあるのでね!



他の人にも引き止められないように、間をスイスイすすんで私は真っ暗になった倉庫の外に出た。




ただ蒸し暑いだけのそこが、窮屈に感じて。


でもその窮屈さと、息のし辛さが、どこか心地いい。



2、3回。深く対して綺麗でもない空気を吸い込んで、モッヒーにバレないうちにと私は目的地まで歩き始めた。




隠れた倉庫の周りとは違って、どんどん明るくなっていく。


交通量も多くなって、人の量も増えてきた。



きらびやかな繁華街に出て、私はまた──暗い道に入った。




空気が突然、ズシリと重くなる。




「ついた…」




暗い。


少ない明かり。


割れた瓶の破片に、転がった釘バット。




私が来たのは、不良がのさばる───いつもみんなと喧嘩しに来ている、路地裏だった。