こぼれる涙を袖でグイグイと拭ってくれた奏多が、私の頭を撫でる。 その優しさがたまらなく嬉しくて、私の目からよけいに涙がこぼれ落ちた。 ────交戦が終わるまで、白龍の前ではもう、何があっても泣かないから。 茜、朝陽さん、ミッキー、タカ、美影。 モヤシダさんも、奏多も、暁も、南も。 白龍全員。 守ってもらったことしかないけど。 ────守ってみせるよ、今度こそ。