「『もうお前は彼女じゃない』そう言って彼女を睨みつけて」
『──お前のことなんかもう仲間とも思ってねぇよ』
「男の彼女は、『違う』って。『柚“香”ちゃんが嘘ついてるんだよ』って泣き崩れたのに」
『──ちがうっ、あたし、そんなことしてないよ!?』
『──みんな信じてよ…。私、やってないよ?その子が嘘ついてるんだよ…!!』
「でも、信じてもらえなくて。2人がその子を置いて歩いていく時に、茶髪の女が男の目を盗んで泣き崩れた女の足を蹴っ飛ばしたんだ。…さっきまで泣いてたのに、笑顔で。歪みまくった笑顔で。
それも茶髪の女────柚“香”って名乗ってたんだ。笑えるよな、どっからどう見ても篠原柚“姫”、なのに」
そこまで言った須佐っちは、腹の中の怒りが抑えきれないという顔で地面を睨みつけたまま、吐き捨てるように「ハッ」と笑った。



