真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



照らされたその人の足元。


そこしかはっきりとは見えなくて、顔は倉庫の陰に隠れている。




誰だっけ。誰だったっけ。


この靴。




ここまで、出かかってるのに。


はやく思い出したくて、知りたくて、目を凝らしてみるけど倉庫の中の暗さに目が慣れてくれなくて、相変わらず見えないのがもどかしい。



一歩、その人に近づこうとした時。


音を立てて、向こうが一歩、近づいた。





「…日向」



光に照らされるその人の髪と顔。


気まずそうに眉をハの字にして。


私の名前を呼んだ彼を見て、私はハッと息を呑んだ。