そこでやっと、私も気づく。
倉庫のシャッターの鍵が、……開いてた?
いや、こんな大変な時期に朝陽さんと美影がそんなミスするわけない。
────あ。
──────開けられた?
…絶対、そうだ。
この倉庫は正直そんなに新しいものではないし、鍵も付け替えてないみたいだし、ピッキングしようと思えばきっと簡単にできる。
でも、なんの用があって?
なんでここにきたの?
まさか、────中にまだいる…?
ほとんどの人が気づいたのか、白龍の倉庫の周りがシンと静かになった。
朝陽さんが、シャッターに手をかける。
そして閉まってますように、と心のどこかで祈っていた倉庫のシャッターはカラカラといとも簡単に持ち上げられた。
嫌な予感しかしない。
嫌な音を立てて心臓がなるのがわかる。
上へ上へ、上がっていくシャッターが私の不安な気持ちをより一層掻き立てた。
ガシャンッ…、開ききったシャッターが止まる。
開いたシャッターの、向こう側。
目を凝らして見つめると、暗い中に何人かの人影が見えた。
──────あれ?あの靴は、見覚えがある。



