午前の強すぎない陽射しと、夏の暑さを飛ばすような頬を切る風が心地よくて、ウトウトしかけた頃。
茜が他の人たちと合流したらしく、運転しながら話す声が聞こえる。
けど、意識が飛びかけてるせいか、近くで話してるのにどこか遠くに聞こえた。
「これ、倉庫戻って荒らされてたらやべえっすね!」
「なんで楽しそうに話してんだよ、大問題だろ」
「もしかしたら青嵐側の奴らが待ち構えてるかもな!」
「それやべえな!!!」
「なに興奮してんだバカか」
「それもう交戦への第一歩!」
「…でも、交戦が終わったら俺たち一体どうなってるんでしょーね、茜さん」
「それは──そんときになんねぇと、わかんねぇな」
楽しそうな会話の中にも、やっぱりどこか緊張感が入り混じる。
それくらい私たちは危ないことをしようとしてるのかもしれない。
「ひぃちゃん寝てんなー」「多分ひいちゃんが一番疲れただろうからな」「つーか、よく落ちねぇな」なんて会話を遠くに聞きながら、私の意識はほとんど薄れていた。



