───どんな理由があって、ここに集まったのか。




いろんなことが重なって、今ここにいる私も、茜もミッキーも。



気づいたらここにいた、美影もタカも朝陽さんも。



お兄ちゃんのまーくんが白龍でクラスメイトの私も白龍で、たまたまここに来て仲良くなれた伽耶も。



後ろでやっぱり最低だな青嵐!とか騒いでる皆も。



理由はみんな違うけど。



出会えたのは、きっと。



偶然だけど。必然で。



上手く言えないけど、多分。





────奇跡に近いんじゃないかな。




そんなことを考えて。



私は一人で、妙に納得して。


あぁ、そうかもなぁなんて思った。




花火の燃えかすと水が入ったバケツを茜が持ち上げて、そろそろ退散するぞーと言って歩き始める。




そんな茜に続いて、みんなも歩き始めた。






───明日は、いつものところに帰る日。




────今日はきっと、これから起こるたくさんのことの前の、最後の穏やかな日。