「うん。────私と青嵐の間で起こったことの、真実の話」
そう言うと、あぁと言うようにタカが頷いた。
「それ、俺も気になってたんだよな。お前と青嵐の間に何があったか、大体は想像つくし少し聞いたけどまだちゃんと聞いたことなかったから」
「うん、私もこの間気づいて。本当は、他にもっとみんなに話さなきゃいけないことがあるんだけど。……ごめん、そっちはまだ無理だからさ。聞きたい人だけ、聞いてくれればいいよ─────」
そう言って、私は話し始めた。
始まりは、青嵐との出会い。
篠原柚姫の転入。
変わってく、倉庫の中のこと。
私への無関心。
そして、追い出されたあの日のコト。
私が青嵐に────依存してたというコトも。
全てを話し終わって、口を閉じるとあたりには海の音しか響いてなくて。
みんなこんな話真面目に聞いてくれるんだなぁ、なんて思ったら嬉しくて少し泣きたくなった。



