…ほんと、意味不明!


イライラしながら。


でも茜に、不機嫌に冷たく接されて、どこかでズキンと傷ついている自分もいた。




「ミッキー後ろ乗せてっ!」


「へっ!?おおおお、おう!全然いいぞ!」


そんな気持ちを振り切るように強く言った私に、なぜかどもりながらもオーケーしてくれたミッキー。


茜のよりは座る位置高くないな、と確認してミッキーのメタリックな黒のバイクに私はひらりと飛び乗った。


そんな私の前に、ミッキーも乗る。



あ、そういえば、伽耶は──なんて辺りを見渡すと、朝陽さんの後ろにちょこんとすわってる伽耶がいた。


朝陽さんが何かを伽耶に話しかけて、伽耶がコクリと頷く。




…なんか、いい……!



ほのぼのしたオーラが出てるっていうか、周りにお花が飛んで見える。


そんな2人をみてほわほわ癒されていると、みんな準備が終わったらしく、バイクに乗って美影の言葉を待つ。



それに応えるように美影が口を開いた。



「あんまり大人数で固まるな、サツに見つかった時撒けなくなる。でも撒くの苦手だからって2人とか少人数すぎるのは青嵐側に出くわしたとき撒けなくてヤベェからそこは気をつけろ、頭使え。いいか」



「「「うっす!!」」」