ねぇ、ほら、やっぱり。茜。
茜は、嫌われてなんかいないんだよ。
ちゃんと愛されてるんだよ。
──でもね。
「茜の未来を思った愛なんて、そんなのあんたの独りよがりだっ!!」
ちょっと前に啖呵を切った時みたいに、私はまた大声でそう叫んだ。
偉そうにこんなこと言える立場じゃないことくらい、わかってる。
わかってるけど、止まらない。
茜のお父さんは、子供の私がこんなわかったような口を叩いているのが気に入らないのか、冷たく言い放った。
「子供で、部外者だろう、君は」
まるで、何がわかる、とでも言うように。
────子供で部外者、その通り。
だけど、今はそれは関係ない。
何もわかってないのは、そっちだ。
知ったような口叩いてるくせに、茜の気持ちも他のことも全然見えてない。
「大人も、子供も、生まれてきた順番が早かろうが遅かろうが関係ない!!!子供だから何!?馬鹿にしないで!!
あなたはちゃんと茜に愛をあげた!?
未来を保証して、安全な道を与えてあげることが茜のお父さんなりの愛情表現だったとしても、それはただの独りよがりでしかないのがわからない!?」



