真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】

私の荒い呼吸の音に気づいたのか、茜のお父さんは私の方にゆらりと目線を移してくる。



それを合図にするように、私はズカズカズカと茜のお父さんが座っている椅子のテーブルのところまで歩いて行って、バン!!机を叩いた。




ビクついて、戸惑う茜のお父さんを見つめて、私は馬鹿でかい声で話しかけた。



「あの、さっきはごめんなさい、それよりも単刀直入に聞きますけどね!!茜のこと愛してます!?」




茜のお父さんは「な、なんだいきなり…」と困惑したような声を出す。



その間ですらじれったい。


ああ、もう!



早く、私は聞きたいんだよ。


愛してるか、愛してないか、ただそれだけを。



「どっちですか!?茜の未来が心配だから族を否定するんですか?ちゃんとした道を進めと言うんですか?それとも、──ばれたら会社の名誉に関わるから?」




強くそう聞いた私に、茜のお父さんは真面目な顔になって


「そんなのあいつの未来を思って…──」


そう言った。