突然の私の行動に、茜の戸惑うような「はぁっ!?」という声が聞こえる。
でもそんなのが気にならないくらい、私の頭の中は“確かめなきゃ”──このことでいっぱいだった。
さっきがむしゃらにかけてきた道をまたがむしゃらに辿って戻っていく。
まだあの別荘に、茜のお父さんはいるかな?
早く、早く。
─────早く、確かめなきゃ。
茜のお父さんが、茜のことを愛しているかどうかを、早く。
「──っ、はぁ、はあ、はっ」
さっきのテラスにたどり着いて、荒い呼吸を整えながら顔を上げると。
案の定、テラスの椅子に座って空を眺める茜のお父さんがいた。



