「茜なんでそんな機嫌悪いの?」
「…んでもいいだろ」
つんと言い放った茜に、私の抑えてたムカつきが爆発した。
「茜なに?さっきから態度悪いよ!機嫌悪いのはいいけどね、人に八つ当たりすんなばーか!!」
そう言い放って、あっかんべーをすると茜はムカついたようで眉をピクリと動かした。
「てめっ…バカはそっちだろうが」
不機嫌に、いつもより低い声でそう言った茜に私のイライラは余計増す。
ムカつくっ!!なんでこんなに不機嫌なの!?意味分かんないっ!
これ以上不機嫌な茜に構ってると海行く前にテンション下がりそう。
そう考えて、
「別にいいもん!ミッキーの後ろに乗せてもらうからっ!!」
と言って茜から「ふんっ」と思いっきり顔を逸らして、ミッキーの所へ歩を進めた。
途中、後ろで、
「あ゛!?ちょ、てめぇ、」
とか意味わからない茜の焦ったような声が聞こえたから、振り返って「なに?」って冷たく聞き返してあげたのに、
「…んでもねぇよ!!」
少しの間の後、投げやりにそう返された。



