名前も知らない見ず知らずの人。


サンドイッチをくれた優しい人。


しかし、失礼な部分も持ち合わせる人。


私は、消えていったあの男の方角を見てふと、そう思った。

まさか、この男にまた出会う事になるとは知らずに…。


ノンキにまたベンチに横になり、
いつものように夕暮れに染まる空を眺めていた。