Ri.Night Ⅰ 【全完結】



「煌、ちゃんと説明してあげなよ」


「そうだぜ。凛音全然分かってないじゃん」



二人に一方的に責められ、不満げに眉を寄せる爆笑男。



「分かったよ。説明すりゃいいんだろ、説明すりゃ」



投げやりにそう応える爆笑男のこめかみにピシリと青筋が一本。



……もう帰ってもいいですか。



「さっき言っただろ?中田がお前を捜してるって」


「……それが?」


「分かんねぇのかよ。お前捕まったら何されるか分かんねぇんだぞ?」



……何されんのよ。



「っていうか、何であたしが狙われてるの?」



問題はそこだよね。


股間蹴ったのはあたしだけど、トドメしたのは失礼男じゃない。


それはキモ男も分かってるんじゃないの?



それとも、股間蹴った事に怒ってるとか?


っていうかそれしかないよね。狙われる理由って。



「噂だから分かんねぇけど、なんか、お前の事気に入ったらしいぜ?」



………は?



「はぁぁぁぁぁぁ!?」



気に入った!?


今、気に入ったって言った!?



何で!?何で気に入るの!?


っていうかどこを気に入るっていうの!?



も、もしかして……!



「あたしSMの趣味ないんだけど!!」