「妃奈、これからよろしくね!」
「うん。よろしく。凛音ちゃんみたいな友達が出来て良かった」
「……っ、妃奈!!」
「わっ」
だから可愛すぎるんだってば!!
妃奈の可愛すぎる笑顔に握手の筈が何故かハグに。
入学して早々出来た女友達。
しかも凄く可愛い子で凛音ちゃん顔がニヤけちゃう。
だってほら!周りの男の子がみんな妃奈を見てるし。
そりゃこれだけ可愛いかったら男の子は放っておかないよね~。
『すっげぇ可愛い~』
『何あの子、めっちゃ美人じゃん』
友達になってすぐなのに、もう鼻高々なあたし。
絶対ドヤ顔してる。
「妃奈可愛いからみんな見てるよ。なんか嬉しい~」
ムフフと顔がニヤけるのは許してほしい。
これでも我慢してる方なんだから。
「えっ!?あたしじゃないよ!?みんな見てるのは凛音ちゃんでしょ!?」
「………」
「……え?」
「……妃奈、友達になって早々そんな気を使って褒めてくれるなんて……。あぁ、もう可愛いすぎる!」
可愛いすぎるじゃないのコンチクショー!!
「り、凛音ちゃ…く、苦しい……」
「あっ、ごめんごめん。興奮しすぎてつい!」
あまりの可愛さに思いきり抱き締めてしまった。
「凛音ちゃん力強いよ~!」
「あは、あははは……」
早速馬鹿力を披露してしまったあたしは、ポリポリと頭を掻きながら体育館の中へと入っていった。


