「し、おう……?」
「って言っても分かんねぇか。お前、興味無さそうだもんな」
「………」
「獅鷹って言うのはS県でトップ張ってるチームの事なんだけど」
「………」
煌が何か説明しているけど、今のあたしの頭の中はさっきの“獅鷹”という言葉でいっぱいで。
……ねぇ、煌。
獅鷹って何?
それって貴兄の事だよね?
なんで、獅鷹?
なんで……十夜が獅鷹に会いに行くの?
ねぇ、なんで?
獅鷹が有名なのは知っている。
貴兄も鳳皇を知っていたから、十夜が獅鷹を知っていてもおかしくはない。
だけど、会いに行く理由が分からない。
なんで……?
なんで十夜が獅鷹に……。
「凛音も十夜の腹の傷見たって言ってたよな?」
「……え?」
お腹の、傷……?
フッと頭に過ったのは、あの時、お風呂に入る前に見た十夜のお腹にあった傷。
あれが、どうかしたの?
「あれな、獅鷹のせいで怪我したんだよ」
「……え?」
それは、パニックになっているあたしを更にドン底へと突き落とす一言だった。


