Ri.Night Ⅰ 【全完結】


────…


「凛音、テスト頑張ってね」


「あんまり思いつめたら駄目だよ?」


「赤点取ったら笑いに来てやるからまぁ頑張れ」


「凛音、赤点取ったらどうなるか分かってるよな?」


あーもう!


「分かってるよ!強制送還でしょ!」


帰る時ぐらい笑顔で帰れないのかこの人達は!


昨日から同じ事ばかり言われて、正直ノイローゼ気味の凛音ちゃん。


口を開けば勉強の事ばかりで、もううんざりだ。





「凛音」

「……優音」


その哀れんだ目、やめてくれ。


双子なんでこうも頭の造りが違うのか不思議なもんだ。


「ゆうちん、テレパシーで答え教えてくれ」


「アホか。漫画じゃあるめぇし、双子だからってそんな事出来る訳ねぇだろうが」


「……チッ」


お姉ちゃんがこんなに困ってるのになんてツレナイなん奴だ。


「じゃあまたな。テストの結果出たら連絡しろよ」


「はーい」


「赤点取ってもいいんだぞ。そしたら強制──」


「早く帰れー!!」


「……凛音ちゃんヒドイ」


不吉な事を口走る貴兄を足蹴にして、玄関から追い出す。


ったく、最後ぐらい“頑張れよ”って言えないのかシスコン兄貴!


「凛音、また遊びに来いよ」


「……うん。また行くね」


いつもの様に優音とハグをした後、バイバイと手を振る。


「皆、勉強教えてくれてありがとう。気をつけて帰ってね!」


別れ際ってホントに寂しい。

今度はあたしが皆の所へ遊びに行こう。