「予行練習だと思ったらいいよ?」
「……へ?」
ドアが閉まるのと同時に聞こえたその言葉に、ん?と首を傾げる。
すると、壱さんはクスッと笑って車を発進させた。
「十夜との」
「えっ!?」
なんで突然十夜!?
「凛音ちゃん、十夜の事好きでしょ?」
「……っ!」
嘘っ!?何でバレてるの!?
「凛音ちゃん見てたら分かるよ」
「………」
わ、分かっちゃったってそんな可愛く言われても。
って言うか、あたしってそんなに分かりやすいの!?
ってことはもしかして……。
「十夜以外は気付いてると思うよ?」
や、やっぱり?
って言うか、
「十夜以外?」
ってどういうこと?
なんで十夜は気付いてないの?
「んー、鈍感だから?」
「は?」
ど、鈍感だから?
「アイツね、恋愛面はホントに鈍感なんだ。結構アタックしないと気付かないんじゃないかな?」
クスクス笑っているけど、それ全く笑えませんから。


