Ri.Night Ⅰ 【全完結】


「予行練習だと思ったらいいよ?」

「……へ?」


ドアが閉まるのと同時に聞こえたその言葉に、ん?と首を傾げる。


すると、壱さんはクスッと笑って車を発進させた。


「十夜との」

「えっ!?」


なんで突然十夜!?


「凛音ちゃん、十夜の事好きでしょ?」


「……っ!」


嘘っ!?何でバレてるの!?


「凛音ちゃん見てたら分かるよ」


「………」


わ、分かっちゃったってそんな可愛く言われても。


って言うか、あたしってそんなに分かりやすいの!?


ってことはもしかして……。


「十夜以外は気付いてると思うよ?」


や、やっぱり?


って言うか、


「十夜以外?」


ってどういうこと?

なんで十夜は気付いてないの?


「んー、鈍感だから?」

「は?」


ど、鈍感だから?


「アイツね、恋愛面はホントに鈍感なんだ。結構アタックしないと気付かないんじゃないかな?」


クスクス笑っているけど、それ全く笑えませんから。