「凛音ちゃん、強引に連れ出してごめんね?」
「ううん、あたしから言ったんだから謝らないで!それに、あたしも壱さんとドライブデートしたかったし」
申し訳なさそうに謝ってくれる壱さんにフルフルと首を振って、二カッと笑う。
壱さんとドライブデートなんてウハウ……じゃなくてパラダイスだし!
「あ、凛音ちゃん階段どうする?手、繋ぐ?それとも腕掴む?」
「え?あ……えっと……」
どうしよう。
「ふふ。手じゃなくて腕にしよっか」
まるであたしの心の中を覗いたかのような壱さんの言葉に目を真ん丸にして見上げた。
目が合った瞬間ニコッと微笑んだ壱さんは、
「手を繋ぐのは十夜が良いでしょ?」
笑顔のままとんでもない一言を放った。
「な、なんで……」
動揺が隠し切れず、声が震える。
「部屋に入って来た時、二人手繋いでしょ?」
「あっ!」
そうだった。手繋いだままリビングに入ったんだった。
だから気付いたんだ。
あ~、恥ずかしすぎる!
穴があったら入りたい……。
「どーぞ」
荷物だけじゃなく、車のドアまで開けてくれるジェントルマンな壱さんに目をハートにさせながら車に乗り込む。
乗り込んだのはなんと助手席で。
なんか……照れる。


