「走りがある」
「走り?」
それってもしかして……。
「暴走だよ。七月の中旬にチーム結成記念日があるんだ。赤点取ったらその日が補習になるんだよね。だから期末だけは皆頑張って勉強してるんだよ」
「へ~」
細かく教えてくれる壱さんに「成る程~」と頷く。
「鳳皇の誕生日って事だね」
「ぷっ。そうそう。誕生日会って事。だから、それに凛音ちゃんも参加して欲しいなって思って。
ホントは中田の事が解決してないから暴走したくないんだけど、誕生日会だけは外せないから」
「そっかぁ。分かった。じゃああたし頑張るね!バイク乗りたいし!」
「俺も頑張る!」
陽とハイタッチならぬ拳タッチ。
よーし、頑張るぞー!
「じゃあ始めよっか」
「はーい」
陽気に返事をして、いざ開始。
と思ったら、何やら目の前に居る壱さんが鞄をゴソゴソし始めた。
何だ何だと観察していると、壱さんが鞄から取り出したのは何処にでもある普通の眼鏡。
……だけど。
「キャーーー!!」
「うおっ!凛音、お前急に立つなよ!!」
「あっ、失礼」
やっちまった。興奮しすぎてつい立ち上がっちゃった。
でも。
「壱さん!」
「ん?」
「イイ!!」
最高です!鼻血出そう!
壱さんの眼鏡攻撃に凛音ちゃん撃沈。
マジ破壊力あり過ぎです壱さん。


