「ああああたし今から勉強だから!うん。遠慮しておきます」
冗談じゃない。
今から壱さんのスパルタが始まるのに家でも貴兄のスパルタなんて勘弁してよ!
「今から勉強しに行くんだ。だからそんなに大荷物なんだね」
「そうなの慧くん!今から勉強しに行くの!」
だからお引取りを!
いや、でも皆と遊びたいし。
もう、なんで目的が勉強なの!?
「まぁ、突然来た俺等が悪いからな。帰ってくるの待ってるわ」
「……え“」
帰るの待ってる?
「いや、」
「荷物重いだろ?送ってやろうか?」
「だ、大丈夫」
「そうか。じゃあ鍵」
有無を言わさない笑顔に素直に頷く事しか出来ないあたしは、黙って貴兄に鍵を差し出すしかなった。
「……どうぞ」
「サンキュ」
……その笑顔が恨めしい。
「凛音、早く帰って来いよ」
「優音」
ちょっと拗ね気味な優音にハグをしてバイバイする。
「はぁ……」
ただでさえ倉庫に勉強しに行くの嫌なのに、行く前からテンション下がったんですけど。
っていうか、もう十夜来てるかも。
ヤバイ、早く行くなきゃ……!


