彼方に引きずられていく凛音にヒラヒラと左右に手を振ると、凛音は一度頬を膨らませた後「雷さーん!さよーならー!!」と雷に手を振った。
「アハハ、バイバイ、凛音ちゃん!」
彼方に引きずられて行く凛音を見て大ウケしている雷。
どうやら相当凛音を気に入ったらしい。
会わせろって煩かったもんな、コイツ。
「凛音ちゃんって面白いよな~」
凛音達が出て行った扉を見ながらそう呟く雷に「言ってた通りだろ?」と笑う俺。
ポケットから財布を取り出すと、
「良いよ。今日は俺の奢り。そのかわり次も凛音ちゃん連れて来いよ」
……ったくコイツは。
呆れながらも「分かったよ。サンキューな」と言って財布をポケットに戻した。
「それにしてもアイツ分かりやすいなー」
何が?なんて聞かなくても分かる。
「だろ?本人はどう思ってるか気付いてねぇけどな」
「アイツ、チームの事は頭働くのに、あっちの方は鈍いよなー。まぁアイツらしいっちゃアイツらしいけど」
「……確かに。まぁ問題は山積みだけどな。
じゃ、また来るわ」
そう言うと雷に片手を上げ、早々と店を出た。
──そう、“問題は山積み”だ。
-煌side end-


