Ri.Night Ⅰ 【全完結】


彼方に引きずられていく凛音にヒラヒラと左右に手を振ると、凛音は一度頬を膨らませた後「雷さーん!さよーならー!!」と雷に手を振った。


「アハハ、バイバイ、凛音ちゃん!」


彼方に引きずられて行く凛音を見て大ウケしている雷。


どうやら相当凛音を気に入ったらしい。


会わせろって煩かったもんな、コイツ。



「凛音ちゃんって面白いよな~」


凛音達が出て行った扉を見ながらそう呟く雷に「言ってた通りだろ?」と笑う俺。


ポケットから財布を取り出すと、


「良いよ。今日は俺の奢り。そのかわり次も凛音ちゃん連れて来いよ」


……ったくコイツは。


呆れながらも「分かったよ。サンキューな」と言って財布をポケットに戻した。


「それにしてもアイツ分かりやすいなー」


何が?なんて聞かなくても分かる。


「だろ?本人はどう思ってるか気付いてねぇけどな」


「アイツ、チームの事は頭働くのに、あっちの方は鈍いよなー。まぁアイツらしいっちゃアイツらしいけど」


「……確かに。まぁ問題は山積みだけどな。


じゃ、また来るわ」


そう言うと雷に片手を上げ、早々と店を出た。





──そう、“問題は山積み”だ。




 -煌side end-