-煌 side-
「あいつらちょっとくっ付きすぎじゃねぇ?」
そんな彼方の言葉に、「俺もそう思う」と答える俺。
怒った凛音の機嫌を取りに行ったのは陽で。
ソファーで抱き合っている二人を見ると、どうやらご機嫌取りは成功したらしい。
それにしても彼方じゃねぇけどくっ付きすぎだろ……。
「凛音ちゃんは陽に甘いからね~」
苦笑しながらも微笑ましそうに二人を見ている壱に雷が首を傾げる。
「いつもあんなに仲良いのか?」
「あー、最初っからあんな感じだよ。陽はりっちゃんのお気に入りだからなー」
壱の代わりにそう答えたのは彼方。
「陽曰く、初対面で抱き着かれたらしいぜ?」
当時の事を思い出しているのか、ククッと肩を鳴らしながら煙草に火をつけた。
「陽、お猿みたいで可愛いもんなぁ」
ククッと面白そうに笑う雷に、彼方と壱も凛音達を見ながらつられて笑う。
無言を貫いている総長様をチラリ、一瞥すると、十夜は無表情で煙草を吹かしていた。
無表情だけど若干イラついてる様にも見えるその横顔。
……いや、若干なんかじゃねぇな。相当イラついてる。
イラついてる理由は……まぁ聞かなくても分かるけど。


