「どうぞ~」
「ありがとうございます!」
雷さんのお許しを得てソファーへと腰を下ろすと、思ってたよりソファーがふかふかで思わず感嘆の声を上げてしてしまった。
このソファー座り心地良いー!!
ふかふかのソファーに感激して、ボスンと豪快に背凭れに凭れる。
咄嗟に座りたいって言っちゃったけど、お願いして正解だったかも。ふかふかだし。
それに、カウンターには戻りたくなかったしね。
あんなに怒ってしまった自分が恥ずかしかったし、何より今、十夜の近くに行くと落ち着かないから。
「──凛音?」
頭上から声がしてゆっくりと顔を上げると、目の前に立っていたのは陽で。
「陽?」
陽は哀しそうな顔であたしを見下ろしていた。
「陽?」
もう一度呼ぶと、陽はあたしの隣に腰を下ろし、
「凛音、さっきは笑ってごめんな?まだ怒ってる?」
あたしの顔を覗き込みながらそう聞いてきた。
陽……。
勝手に怒ったのはあたしなのに陽が謝ることないよ。
「ごめんね、陽。怒ってないから。あたしこそ嫌な態度とってごめんね?」
「んーん。それより凛音が怒ってなくて良かった!」
ホッと溜め息をついて満面の笑みを浮かべる陽を、ぎゅーっと強く抱き締める。
「凛音?」
あ~、癒される。
さっきまでもやもやしていた気持ちが段々和らいでいくような気がして。
陽の癒しパワーって凄いなって思った。
「りーのー」
「んー」
陽の問い掛けに何も応えないでいると、陽もギュッと抱き締め返してくれて。
「苦しいー」
「凛音こそ苦しいー」
二人でキャッキャッ言いながらじゃれあった。


