「なんで口喧嘩してたら仲良くなるんですか?全く仲良く見えないと思いますけど……」
「それが十夜だと仲良く見えるんだよね~」
んー、と頬杖をつきながら首を傾げる雷さん。
いやいや、そんな可愛い仕種しても駄目だから!
っていうか、さっきの口喧嘩なんてまだマシな方なんだよ?
「雷さん、十夜の意地悪はもっと酷いんですよ!?」
「お前が馬鹿だからだろ?」
すかさず十夜のツッコミが入り、キッと睨み付ける。
ほらっ!すぐ馬鹿って言う!
「馬鹿じゃないよ!っていうかいつもいつも馬鹿って言うの止めてよね!あたし何も馬鹿な事してないでしょ!!」
横目で睨んで威嚇するけど、十夜はそっぽを向いて知らん振り。
ムカツク!!
「ぶっ!!あははははは!!そう、それだよ凛音ちゃん。十夜が女の子に悪態つくとこなんか見たことないから仲良く見えるんだよ」
ドンドンとテーブルを叩きながら大爆笑している雷さんは若干涙目になっていて。
壱さん以外の三人もお腹を抱えて爆笑している。
コイツ等ー!
あたしは勢いよく立ち上がり、椅子から下りる。
「どこ行く」
「離して」
何よ。あたしは怒ってんの。
「お手洗い行くから離して」
振り返らずにそう言うと、掴まれてた手がスッと離された。
「………」
離して欲しかったはずなのに離された瞬間なんだか寂しく思うなんて。
ホント、矛盾してる。


