あ、もしかして十夜も誘わなかったから怒ってるとか?
だとしたら、なんてちっちゃい男なんだ十夜くん。
そんな事で拗ねなくてもいいのに。
ったく、仕方ないなぁ。
「そんなに拗ねないでよ。十夜も来ていいから」
ね?と機嫌を窺うように十夜の顔を覗き込めば、
「プッ。凛音ちゃんってやっぱ面白いね」
何故か雷さんに笑われた。
え、何で笑われてるのあたし。
「いやー、今の十夜をどういう風に見たら拗ねてるように見えるのかなって思って」
どういうって……。
「そのままですよ」
ホラ、この通り。何処からどう見ても拗ねてます。
「え、っていうか、十夜拗ねてないの?」
あたし、てっきり拗ねてるもんだとばかり思ってたんだけど。
「……拗ねてねぇよ」
チラリとあたしを一瞥した十夜がムスッとした表情でそう言って顔を背ける。
いやいやいや!
「どっからどう見ても拗ねてるじゃない」
「拗ねてねぇ」
「拗ねてるでしょ?」
「拗ねてねぇ」
「拗ねてるって。恥ずかしくないから言ってみなよ十夜くん」
ムフフとニヤつきながら十夜の左肩をツンツンと突つけば。
「…………」
ムカつくことに無視を決め込む十夜さん。
だんまりかい、この野郎。


