Ri.Night Ⅰ 【全完結】


「凛音ちゃん、どうしたの?」


笑いを堪えるあたしを、キョトンとした表情で見る雷さん。


「いえ、何でもないです。あっ、雷さん!」


「ん?」


「この中にお子様ランチも入れてあげて下さい」


「お子様ランチ?……あ、そうだね!それ忘れてたわ。了解。凛音ちゃんの希望通りお子様ランチも入れとく」


あたしの言ってる意味が分かったのか、雷さんはみんなの顔を見ながらプププと笑った。


「……何だよお前等」


「んー、何にもないよ。ね?雷さん?」


「うんうん。なーんもない」


冷めた目で見てくる煌を軽くあしらって、雷さんと笑い合う。


「雷さん、あたしハンバーグ!」


「了ー解。じゃあちょっと待っててね」


全員の注文を聞いた雷さんはそう言うと、奥の部屋へと消えて行った。



「雷さんって面白いねー」


「アイツはただの馬鹿だ」


「馬鹿って……先輩の事そんな風に言っていいの~?」


「良いんだよ」


コップを揺らしながら溜め息をつく彼方は、とてもじゃないけど先輩に対する態度ではない。


彼方がこんな態度を取るなんて珍しい。


「雷と彼方、従兄弟なんだよ。似てるだろ」


フンッとそっぽを向いた彼方に首を傾げていると、煌がコソッと耳打ちしてきた。


成る程。そういうことだったんだ。


だからこんな態度なんだね。