「雷さん、このメニューって何が特別なんですか?」
「あー、それね、コイツ等専用メニューなの」
「専用メニュー?」
頬杖をつきながらそう言った雷さんは、何故か意味深な笑顔を浮かべていて。
ますます謎が深まっていく。
「凜音ちゃんはここのお店、何のお店か分かる?」
ここのお店?
「えっと……BAR、ですか?」
間違ってると悪いから、控えめにそう答える。
「当たり。コイツ等さ、ここを喫茶店か何かと勘違いしてるらしくてさ。毎回色んなの注文してくるんだよね。面倒臭いからコイツ等専用のメニュー作ったんだ」
「……成る程」
だから専用メニューなのか。
メニューには煌が注文したオムライスとかハンバーグ。
あとはエビフライとかカレーとか。
パスタなんて何種類もあるし。
っていうか、子供が好きそうな食べ物ばかりが並んでるのはあたしの気のせいでしょうか。
いや、気のせいじゃないよね。
陽がお子様メニュー好きだって言われたら分かるけど、十夜がって考えたら……。
かなり笑える。
駄目だ。想像しちゃった。


