「うん。コイツ等に聞いてたから。
あっ、そういえばまだ名前言ってなかったね。俺は雷。こいつらの先輩なんだ」
「先輩?ってことは、ウチの学校の生徒だったんですか?」
「あ、違う違う。学校の先輩じゃなくて、鳳皇の先輩」
「鳳皇の先輩?」
じゃあ……。
「俺、元鳳皇なんだよね」
やっぱり!
ニッと笑った雷さんが、「どーぞ」とお水を置いてくれる。
「雷さんも鳳皇だったんですか」
「そう。だから凛音ちゃんの先輩にもなるね」
「あっ、ホントだ!じゃあ雷先輩ですね!」
「ら、雷先輩!?それ良い!!」
あぶなっ!
カウンターから抱きつかれそうになったけど距離がなくてギリギリセーフ。
さっきの二の舞になるとこだったよ。良かった……。
「お前等何やってんだよ。ってか俺、オムライス」
偉そうにそう注文した煌が「ほらよ」とうちわ代わりにしていたメニューを差し出してきた。
「ありがと」
仮にも先輩なのにタメ口で喋るなんて、アンタ何様ですか?
しかも注文したのがオムライスって。
案外可愛い食べ物が好きなのね、煌くんは。
「俺、カレー!」
口々に食べたい物を注文し始めた陽達に、あたしも慌てて選ぶ。
メニューを見ると、何故か一番上に“特別メニュー”と書いてあって。
特別メニューって何なんだろうと不思議に思った。


