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「凛音!」
「りっちゃん!」
リビングのドアを開けると、陽と彼方が駆け寄って来てくれて。
「心配してくれてありがとう。大丈夫だから」
無理矢理笑顔を作ってピースすると、二人は「良かった」とクシャクシャ頭を撫でてくれた。
「話は後だ。先に休ませる。お前等は例の件頼む」
「分かった」
「ゆっくり休めよ」と声を掛けてくれた皆に手を振って、寝室へ連れて行って貰う。
寝室に入るとそのままベッドへ下ろされて、十夜の指先がそっとあたしの頬に触れた。
「十夜──」
「聞きたい事は沢山ある」
「……っ」
「けど、それは明日聞く。だから……」
「……っ、とお──」
腕を引かれて、ギュッと抱き締められる。
「──今は、泣いとけ」


