はぁ……。
爆笑男を見てあたしの心配もどこかへ吹き飛んでしまった。
そんなあたしの心情に拍車をかけるように失礼男がキモ男へと近付いていく。
今の今まで静観していたくせに、一体何をする気なんだろう。
キモ男の前で静かに立ち止まった失礼男。
かと思えば、次の瞬間にはキモ男の腹部に蹴りをめり込ませていて。
「……っ」
軽そうに見えるその蹴りは見た目よりずっと重かったらしく、腹部にめり込んだ瞬間、キモ男は動かなくなってしまった。
……うっわー、容赦無さすぎ。別にトドメささなくてもいいのに。
あたしに股関を蹴られ、失礼男にお腹を蹴られ。なんだかキモ男が可哀想になってきた。
「……ックク…十夜、お前まで股関蹴らなくてもいいだろうが」
………え、失礼男、お腹蹴ったんじゃなかったの?
ここからじゃお腹を蹴ったようにしか見えなかったけど、爆笑男の位置からは蹴った場所が丸見えだったらしい。
お腹じゃなくて股関とか。
そりゃ二回も股関蹴られたら動けなくもなるよ……。
キモ男、御愁傷様。


