Ri.Night Ⅰ 【全完結】




「さすが凛音。鋭いな」



……やっぱり。



ニッと笑った中田に確信して、下唇をキツく噛み締める。


けど、笑顔なのも束の間、その表情はすぐに意味深なものへと切り替わった。





「──それが違うって言ったら?」



それが……違う?



「どういう意味?」



後退を止めて、訝しげにそう問いかける。



「此処に来た事に特別意味はない。鳳皇幹部と一緒じゃないって聞いたから来てみただけだ」


「……聞いたから来てみただけ?」



何それ。そんなの信じる訳ないじゃない。


幹部がいないからってわざわざ危険を冒してまで姿を現す?


そんなの有り得えない。


だって、ヘマをすれば繁華街にいる鳳皇メンバーに捕まるかもしれないんだよ?


理由も無いのにそんな賭けみたいな事する訳ない。



「そんなの信じないから。他に理由があるんでしょ?」


「ねぇよ。まぁ、強いて言うなら、“俺の元へ来い”だな」


「……っ、まだそんな事、」



ホント、しつこい。