「……っ、なんでアンタが此処にいるの……っ!?」
振り返った先に居たのは、
鳳皇が必死になって捜しているbladeの総長、中田。
「なんでアンタが此処に……」
「なんでって、お前に会いに来たに決まってんだろ?」
壁に凭れながらさらりとそんな事を言って退けた中田は、クッと喉を一つ鳴らし、此方へと歩み寄ってきた。
それに比例して少しずつ後退していくあたし。
それは決して怯んでいる訳ではなく、ただ単に嫌悪感からくるもの。
「……なんであたしが此処にいるって分かったの?」
中田から距離を取りながらそう静かに問い掛けると、中田はククッと喉を鳴らして笑みを深める。
「繁華街に仲間がいてな。お前を見たっていうから来たんだよ」
繁華街に仲間?
なるほど。それで。
「……で?本当の目的は何?」
──本当の目的。
そんなもの聞かなくても分かってるけど、少しでも時間を稼ぐ為にそう問いかけた。
十夜なら戻って来ないあたしを不審に思って捜しに来てくれるだろうから。


